アイントホーフェン工科大学、新規学術スタッフ女性のみを募集

アイントホーフェン工科大学(TU Eindhoven)では、今後1年半の間、学術系研究員の空席は女性のみを募集する。募集後6ヶ月たっても適切な候補者がいない場合に限り女性以外も考慮するという。

今回の措置は同大学の「イレーヌ・キュリー・フェローシップ」の一貫。女性は求職段階で優位に立てるだけでなく、研究費用として10万ユーロが支給されメンターもつく。同大学は女性研究者の数を増やすことで、科学研究分野での男女のバランスを改善することを目的として今回の措置を取ることになった。

バーイエンス学長によれば、長年女性研究員を増やす努力をしてきたが、なかなか成果が上がらなかった。「研究者は多様化するほど研究成果があがることはずいぶん長い間知られている。研究計画もうまくいくだけでなく、創造的な考えも増えるし、イノベーションも速いスピードで進む。」
同大学では来年には教授の20%を女性にすることを目指す。講師の35%は女性が占めるようにしたいという意向である。

イレーヌ・キュリーはノーベル賞受賞学者のマリー・キュリー(キュリー夫人)の長女で、彼女も人工放射性元素の研究でノーベル化学賞を受賞している。

イレーヌ・キュリー・フェローシップ