欧州議会選挙最終結果、オランダは労働党の勝利、欧州全土でも勢力地図塗り替え

日曜日夜、欧州各国の欧州議会選挙が終了し、オランダでも最終投票結果が発表された。極右の民主党(PVV)と左派社会党(SP)は議席を失った。オランダが得る26議席のうち6議席は労働党、自由民主党とキリスト教民主党はそれぞれ4議席、緑の党と反EUと反移民を掲げる新党フォーラム民主党は各3と4議席。キリスト教連盟と民主66党は2議席、動物愛護党と55プラス党はそれぞれ1議席という結果となった。

EU加盟国全体で投票率が上昇、5年前には43%だったのが今回は50.9%となり、今回の選挙への感心の高さを示している。さらに、中道政党よりもはっきりと右派や左派に投票する人が増えていることも顕著。EUの影響力を好む人と嫌がる人の差が大きくなっている。

欧州全土では、リベラルALDE派が39議席増やし107議席。緑派も18議席伸ばし70議席となった。これに対し極右ポピュリスト派であるEVNは37議席から58議席へと伸びている。この中にはイタリアのサルビーニ副首相の率いるLEGAや、フランスのル・ペンの率いる国民連合などが含まれている。