ユトレヒトの銃撃事件、容疑者逮捕

18日朝ユトレヒトで起きた銃撃事件で3名が亡くなり5名が負傷した。トルコ出身のギョクメン・タヌシュ容疑者(37)は、事件の数時間後、現場から約3キロ離れた建物内に潜んでいるところを発見された。捜査当局によると、銃撃犯の犯行動機はまだ不明。

タヌシュ容疑者は2週間前にも、自転車窃盗、店舗無断侵入で逮捕されている。それ以前にも強姦罪で逮捕されるという経歴があったが数日後釈放されている。強姦の被害者であるアンジェリーク(47)によれば、タヌシュが事件後に自分のところに押しかけるのではないかと不安だったという。タヌシュ容疑者はコカインを服用し、強姦し暴力をふるったという。アンジェリークは、容疑者はテロリストではなく、ただの精神異常者だと断言している。また近隣の人も容疑者は普段から情緒不安定だと証言している。一時期熱心なイスラム教徒になったかと思うと、酒を飲みだすなど、一貫性がなかった。

別の情報源(近隣の住民)では、タヌシュの家族はサラフィー主義のセクトに属しているという。タヌシュもこの感化を受けていた可能性もある。弟はチェチェン紛争に参加していたとみられ、フェイスブックのページにはジハードの旗の写真が載っている。チェチェンのイスラム武装勢力は、過激派「イスラム国(IS)」ともつながるとされる。しかし、今のところ銃撃の動機は明らかにされていないため、テロと結びつけるのは時期尚早である。

銃撃発生を受けて、空港やモスクに準軍事警察を配置するなどユトレヒトの警戒レベルは最高レベル5にまで引き上げられたが、容疑者逮捕を受けて4に引き下げられた。
(画像はトラム内のカメラが撮ったもの)

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