オランダの市町村、テロ防止のためにイスラム過激派をマーク
地方自治体と安全保障当局はオランダに住む約160人のイスラム過激派を監視している。フォルクスクラント紙によれば、中でもアムステルダムでは59人、ハーグでも数10人そしてロッテルダムの38人がマークされているという。
これはテロ防止のために過激化する個人を監視し追跡するPGAと呼ばれる仕組みだ。地方自治体は2015年より司法安全省から毎年600万ユーロの予算が与えられこの監視を行っている。とくにシリアへジハードとして出向きその後オランダに帰還してきた若者がこのPGAの管下にある。またこれからシリアに向かおうとしている青年やイスラム過激派の思想を持つ者もマークされている。PGAはイスラム過激派だけでなく、極右や極左にも同様な追跡を行っている。
10月27日にアーネムなどで7名がテロ容疑で逮捕された事件で、この監視・追跡システムの存在が明るみに出た。アーネム市長は、この監視のおかげでテロを未遂に防ぐことができたと述べている。シリアへ出向いたり帰還者の数が最も多いハーグ、アムステルダム、ユトレヒト、ロッテルダム、デルフト、ズーテルメールそしてハウダ市が、この過激派監視予算の大半を受け取っている。