アムステルダム中央駅の刺傷事件、反イスラムに抗議するテロであることが判明

8月31日にアムステルダム中央駅で起きたアフガニスタン人(19)による刺傷事件は、テロを目的にしたものであったと、オランダの検察が発表した。容疑者のジャウェッドSは、預言者モハンメド、コーラン、イスラム教そしてアラーがオランダで度重なり侮辱されていることが、犯行の引き金となったと自白している。Sは、尋問で極右政治家のウィルダース氏の名前を上げたが、同氏が企画していたモハンメドの風刺画コンテストについてはふれていない。検察によれば、容疑者は単独で犯行に及んだもので、他の組織などとの関わりは今のところ見られないという。ただし、事件の背景について捜査は続けられている。

今回の事件では警察の反応が早かったため犯行は最小限に食い止められた。アムステルダム中央駅には、スポッターと呼ばれる特殊警察官が待機しており、通行人の動向を常に観察している。容疑者Sは不審な歩き方をしていたため、事件が発生する前から目をつけていたという。Sがアメリカ人旅行者2人に切りつけたときには、同時に警察官が発砲している。警察はこの素早い行動で犠牲者数を最小限にとどめ多くの人を救ったと発表している。