270個のコンテナが海に落下、オランダの北部に漂流

2日、ドイツ北部のボルクム島(Borkum)付近で世界最大コンテナ船から270個のコンテナが落下し、一部はオランダのワッデン海に漂流している。コンテナの中には粉末状のペルオキシドといった危険物も含まれているため、もし危険な漂着物を見つけた場合には警察や消防署に通報するようにと報道されている。

最大19,000個のコンテナを積載できる世界最大のコンテナ船「MSC Zoe」は、ドイツのブレーメンに航海する途中だった。落下した270個のコンテナの一部の中身はオランダのワッデン海に浮かぶ4島の海岸に漂着しており、島民や観光客が拾い上げている。海上にもプラスチックを含む大量の製品が漂流していて、汚染が懸念されている。

オランダの沿岸警備隊はドイツの警備隊と共同でコンテナの漂流地域を調べているが、ドイツからオランダの広範囲に及んでいる。これまでに見つかったコンテナの中身は、自動車部品、照明器具、子供服、おもちゃ、フラットスクリーンテレビなど。テルスヘリング島とフリーランド島の人たちは一斉に浜に出て拾い上げている。テルスヘリング島市当局によれば、拾ったものは自由に持ち帰っていいという。ただし、中身が流出していないコンテナはそのままの状態で保持しておかねばならない。