夏の干ばつでオランダのじゃがいもや玉ねぎの収穫に打撃

今日10月31日はハロウィン。収穫を祝う日であるが、今年の暑く雨の降らない夏のせいで、オランダのじゃがいも、ビーツ、玉ねぎの収穫量が例年よりもかなり低くなりそうだ。中央統計局(CBS)の調査結果によれば、じゃがいもは23%、ビーツは13%、そして玉ねぎは44%も昨年より減るという。

オランダ農業協会LTOの会長は、今年の玉ねぎの収穫は最悪だとラジオのインタビューで答えている。「収穫量は30-40%減ると見込まれているが、実際にはもっと少なくなるだろう。土から掘り起こす作業が無駄だとして全く収穫をしない農家もある。」

収穫量の減少は高価格につながるので玉ねぎ農家の収入は確保されそうだが、じゃがいもに関してはそうはいかない。じゃがいもは多くの農家が作付け前に購入企業と固定価格で契約しているからである。市場価格もじゃがいもはそれほど高くならないが、玉ねぎは大幅な値上げとなる。ドイツなどの近隣諸国でも同様にこの夏の干ばつによる被害を被っているため、輸入という選択はなさそうだ。

CBS 収穫見積もり