オランダ、ペットもグルメブーム。

オランダでは好景気でペットのための買い物にも財布の紐がゆるんでいる。10月4日は世界動物の日だが、ペットにお金を費やすのはこの日だけではない。オランダには260万頭の猫と150万頭の犬がいるが、グルメブームはペットにも及んでいる。オーガニックやグルテンフリーというものから、漢方薬入の食事やおやつといった高級な餌の売れ行きも好調だ。こういったペット用の餌には1キロ50ユーロもするものもある。

動物の餌生産では世界最大級のネスレ社によれば、オランダではペット用餌に昨年6億7000万ユーロ消費している。この市場は年間3−4%増大。餌の中身も肉が増えているのが最近のトレンドだという。おもしろいことに飼い主であるオランダ人のほうは最近では肉の消費が減っており、55%の人は週に3日は肉を食べないという統計結果もある。

現在市場を占有しているペット餌メーカーはマースとネスレは、猫や犬は肉食だと主張。肉を含む餌の販売拡大に力をいれている。肥満の猫や犬が増えているという現状を見ると、このグルメ餌のやりすぎは健康に害を及ぼしている。ユトレヒト大学の獣医によれば、運動不足と食べ過ぎが原因だという。「誰でもペットを甘やかすのが好きだが、猫には例えばチーズの一欠片でも一食分には十分だということを理解してほしい。」と獣医は語っている。

世界動物の日