オランダ、テロ計画容疑で7人逮捕

オランダ警察は27日、銃や爆発物を使った大規模なテロ攻撃を計画していたとして7人の男を逮捕した。
検察によれば、逮捕されたのは21から34歳の男で、テロ攻撃のため自動小銃「AK-47」や手りゅう弾、爆発物を手に入れようとしていた。逮捕の容疑はオランダ南部ヴェールトでの移動遊園地でテロ攻撃を計画していたというもの。他の攻撃計画については検察は発表していない。

検察当局は、今回逮捕されたグループの中心人物はイラク出身の34歳だと発表。この男は2017年、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加入するために出国しようとして有罪判決を受けていたが執行猶予中だった。検察は今年4月に情報当局から計画についての情報を得ていた。それによると、中心人物は「犠牲者が多数出ると予想されるオランダ国内の大きなイベント」を標的にしようとしていた。7人は27日午後、オランダ中部アーネムと南部ヴェールトで特別介入部隊(DSI)の対テロチームによって逮捕された。

オランダの安全司法省テロ対策調整官組織(NCTV)は、今回の逮捕は同国がテロの「現実的な」リスクに直面していることを表していると述べている。オランダのテロ警戒レベルは、5段階中2番目に高い4段階目に設定されている。

アムステルダムでは今月初め、アムステルダム中央駅で2人の米国人観光客がイスラム過激派に襲われるという事件が起きている。