オランダ、健康のためアルコール飲料10月から値上げか

政府はアルコール摂取が原因の疾病を減らすためにアルコール飲料の値上げを検討している。オランダ保健・福祉・スポーツ省のブロックハウス副大臣が10月にこの方針を発表する予定だ。この計画では、アルコール飲料の安売りを禁止する意向で、単に割引価格で売るのは許可されるものの、例えばビールの2箱目は半額というような大量にさばくための売り方は禁止される。さらに、アルコール税もスライド制が導入され、インフレ率に合わせ税率も上がる。またブロックハウス副大臣は最低価格制を導入するかどうかも検討中である。

今回の疾病予防に関する協定(Nationale Preventieakoord)は、他の健康に悪い生活行動を規制するための取り組みも含んでいる。例えば砂糖抜きのソフトドリンクやミネラルウォーターには消費税がかからなくなるといったもの。これにより砂糖分のないコーラは9セント安くなる。同副大臣はこれらの新条例が施行されるかどうかはまだ未定だと言うものの、アルコール飲料を高くすることでアルコール摂取を減らす一助にはなると見ている。

オランダ飲料業界連盟の会長であるペータース氏は、協定はまだ決定しておらず変更される可能性も高いとしている。疾病予防協定は、過度なアルコール飲料摂取のみならず、肥満や喫煙を防ぐことにも力を注いでいる。この協定には患者の会や、市町村、企業、スポーツ連盟などが参加している。