留学生、オランダでの部屋探し、悪徳家主の餌食になりやすく

高騰する不動産価格に翻弄されるオランダで、留学生の部屋居探しは困難な上、理不尽な価格や条件を押し付けられることが多い。これを見るに見かねてオランダ学生連盟(Landelijke Studeten Vakbond)が抵抗を試みている。「とにかく学生用のアパートや部屋が足りない。留学生はいいカモになっている。」と同組合。

オランダで学ぶ留学生の数は4年間で倍増した。2013年には58,000人だったのが昨年には122,000人へと増加している。大半は留学前に自国でオランダでの拠点を探すが、ほとんどが不可能であることを思い知る。留学生はオランダでの賃貸条件や法律を知らないため、狭い部屋を法外な価格で、かつ不当な条件で借りざる得なくなる。

学生連盟は、大学に対し「留学生を受け入れるなら同時に住居も用意すべきだ。」とし、「住居を用意できないなら国際化はやめるべき」と抗議している。これに対し大学側も「留学生に対しても住居を確保しようとする試みは絶えず行っている。ただ、学生用アパートはすでに限界に達しているので、アムステルダム大学やユトレヒト大学のようにホリデーパークを利用したり、フローニンゲン大学ではテントキャンプを設置するなどあらゆる可能性を探っている。」と反論している。学生用の住宅不足はオランダ人学生の間でも問題化しているが、留学生は情報も少なく保護団体もないため、悪徳家主の餌食になりやすい。