オランダ、国主導で若者のためのソーシャルワーク・プロジェクト

夏休み明けから約13000人の若者が社会に関わるプロジェクトで働き始める。オランダの保健・福祉・スポーツ省が若者向けの「社会を知るための」ソーシャル・プロジェクトを用意した。同省によれば、プロジェクトの選択肢は多いという。「介護、スポーツ、文化、農業あるいは海上救助隊、農業従事の若者と交流が図れる農村での夕食準備など」広範囲に渡る。
ボランティア活動を通して、知識収集や実地経験が積めるだけでなく、「自分の周囲にはいない若者や老人たちと接する機会を得られる。」と同省。参加者は教育程度や生活環境に関わりなくあらゆる社会層から来るため、通常では会えない人たちと接するいいチャンスである。特に将来何をしたいのかわからない若者には、経験が良い刺激となるはずと、同省の副大臣。

このプロジェクトは15歳以上の若者を対象に計画されており、6ヶ月間無料で働くのが条件だ。当初これを発案したキリスト教民主党とキリスト教連盟党は、すべての若者にこのボランティア活動を義務付けたいという意向だったが、これは却下されている。9月から38のプロジェクトが開始される。来年にはさらに増える見込み。

保健・福祉・スポーツ省