オランダの大学、初年度の学費半額に

今年の9月から始まる新学期より、大学と高等専門学校(Hogeschool)で1年目の学費が半額となる。この措置はすべての学生(パートタイムも含む)に適用される。一般の学生の学費は一律年間2060ユーロであるが、これが1030ユーロとなる。また小学校教育を専攻する学生(PABOという専門学校)は、2年目もこの半額措置が適用される。

今回の措置は「財政的な敷居」を取り払うのが目的だという。オランダでは義務教育期間は授業料はほぼ無料であるため年間2060ユーロという学費も負担になることがある。また小学校教員養成専門学校(PABO)の学費を2年間に渡り半額にするのは、教員を増やすのが目的。教職教育を専攻する学生は過去10年間に半数に減っており、オランダの学校では教員不足に悩んでいるいう背景がある。

また学生の選考に関する手続きに関する学生の負担を取り払うという項目も検討されている。たとえば、一部の修士課程では試験が義務付けられているが、その費用もこれまでは学生の負担だった。例えばEILTSやTOEFLといった言語の試験やスポーツ医学系の専門家によるアドバイスなどの費用は学生が負担する必要はないと、教育大臣。