駆虫剤や添加物を一切使わないブリをオランダで養殖

養殖魚は最近ではブロイラー鶏と同様、駆虫剤やホルモン剤などの有害物質まみれの魚としてやり玉に上がっている。この批判に目をつけた起業家、マイマン氏とクルーター氏は、オランダの南東ゼーラント州のカッツ(Kats)で、もっと自然に近い方法で添加物なしのヒラマサ(カンパチ、ブリの一種)の養殖を行うことに成功した。オランダ初の養殖ブリは、Dutch Yellowtailと名付けられている。

マイマン氏の養殖場では毎日40%の水が交換される。(伝統的な養殖場ではこれを行わない)このため水がきれいなので抗生物質やワクチンを使用する必要がなくなるという。ゼーラントのオースタースヘルデ湾の水を汲み入れ温め、これをUV光線で消毒しバクテリアを殺す。さらにフィルターで海藻などの余分な物質を排除する。使用済みの水は濾過後冷却して海に戻すという。使用済みの水は栄養豊富なので、ムール貝などの生息に適している。とマイマン氏。マイマン氏とクルーター氏は2000万ユーロを投じこの自然ブリ養殖会社「キングフィッシュ」を設立、拡大を狙っている。現在このブリは高級魚店や食品卸店などで購入可能。

Kingfish