オランダ鉄道、ラッシュアワーを避けると割引

オランダ鉄道(NS)は、ラッシュアワーを避けた乗車券を割引することでラッシュアワー時の大混雑を緩和できるとし、これを実施したい意向だ。過去3ヶ月間朝7:30−8:30のラッシュアワーを避けて乗車すれば割引を受けるという試験的な試みに2万2千人が参加した。この試験期間中、朝のラッシュアワーに列車に乗る人が5.5%減少した。とくに一番の混雑時である朝8時では10%も乗客が減るという結果が出ている。

ただしこの割引分の予算はNSにはないため、政府へ特別予算として計上するよう求めている。インフラ関連の副大臣であるファン・フェルトホーフェン氏は、このテスト結果を非常に「興味深い」とコメントしており、実施を前提に調査を進めるとしている。しかしながらNSが要求している3500万ユーロにはまだ合意に至っていない。

オランダのラッシュアワー時は座れずに立っている乗客が目立つが日本のすし詰め状態とは比較にならない。それでも座れないというクレームは多く、NSは対策を練っている。