受胎前の遺伝子検査をホームドクターで受けられることに

北オランダの6人の医師は、子供を受胎する前に将来生まれる子が重度の疾病症状を持つ可能性があるかどうかの検査(DNAテスト)を5月半ばから提供すると発表した。このDNA検査はこれまでは病院でのみ受けることができたが、今後は病院に行く必要はなく、訓練を受けたホームドクターの医院で受けることができる。ホームドクターが提供するDNA検査は70の遺伝子疾患を調べるもの。生まれてすぐか幼少時に発病する身体あるいは知能の重度の疾患で、治療が困難でかつ早期に死亡する可能性がある遺伝子疾患だという。

検査は両親の血液を採取し、これらの遺伝子疾患がないかどうかを調べる。フローニンゲン大学病院によれば、150人に1人がこのような遺伝子を抱えているという。そして両親のどちらかにこの遺伝子があると、生まれてくる子供の25%が上記のような遺伝子疾患を発病する。

検査で遺伝子疾患が見つかった場合には、卵子を選び体外受精を行うか、疾病のキャリアではない卵子や精子を使い受胎する選択肢があると、フローニンゲン大学病院。将来子供を希望するカップルは現在北オランダの6人のホームドクターでこの検査を受けることができる。費用は950ユーロだが、保険は適用されていない。