キンデルダイクにもツーリストの波が押し寄せ、住民から苦情
この季節オランダはアムステルダムを始め、キューケンホフなどの観光地が賑わっているが、ロッテルダムの南にあるキンデルダイクも例外ではない。ユネスコ世界遺産に登録されている水辺に連なる19基の風車は壮大で美しい。ところが、最近観光客が押し寄せすぎ、風車に住む人や近隣の人たちから苦情が続出している。ユネスコ世界遺産か自滅かといわれるよう、過剰ツーリズムは世界中で問題化している。
キンデルダイクには車で行くのが最も便利なため、近隣の道路は駐車する車であふれている。新しく15台観光バス用駐車場も設営されたが、これもすぐに満杯。来年には更に駐車場を増やす予定だという。
市のスパーンス市議会議員は、キンデルダイクの住民はベニスやアムステルダムのベギンホフの住民と同じような迷惑を被っているとし、観光客数を抑えるために日曜日のチケット販売を禁止するなどの措置を提案している。たしかに観光による経済への好影響はあるものの、住環境とのバランスが重要だと同議員。