オランダ政府、トルコ大使召喚。関係さらに悪化か
オランダとトルコ間の関係正常化に関する話し合いは決裂し、5日オランダは在トルコ大使を召喚することを決定した。昨年3月からトルコはオランダ大使を歓迎しない声明を発表、これに対し今回は正式に本国に召還するとオランダ政府は決定したもの。さらにハーグに駐在するトルコのオランダ大使を認めないとしている。
昨年12月から両国の関係は改善されてきたように見えた。新外務大臣であるザイストラ氏はブリュッセルにおけるNATO会議でトルコの外務大臣と非公式に接触をし改善を進めようとしていた。そしてその後トルコのエルドアン大統領もオランダを含む西欧各国との関係を良好にしたい意向を表明していた。
オランダとトルコの関係の悪化は昨年3月の事件にさかのぼる。トルコの国内相カヤ氏がオランダ在住のトルコ人(二重国籍)に対し選挙演説を行おうとロッテルダムにやってきた。オランダ政府はカヤ氏を許可がないとして警察に即刻退去させている。さらに最近ではオランダはトルコによる北シリアへの攻撃に対しても穏やかではない。