オランダ農産物輸出額は世界2位。昨年度は過去最高額に

小国ながらオランダの農産物輸出高は米国に次いで世界2位である。昨年度の輸出額はさらに伸びて917億ユーロと過去最高を記録した。これは2016年度に比較し7%も増加している。特に野菜、果物、花卉、じゃがいも、酪農製品の輸出の伸びが顕著だった。(オランダ中央統計局CBSの統計)

農産物の輸出に伴い、牛乳を搾乳するロボットや食品産業用機械などの関連製品の輸出も1008億ユーロへと増加した。農産物輸出917億ユーロのうち662億ユーロはオランダの生産物。255億ユーロは国外から輸入した製品の再輸出である。
花、乳製品、肉、野菜が最も重要な輸出製品だが、このうち乳製品は1年間で21%という増加を見せている。輸出先別で見るとはドイツがトップで234億ユーロ。全体の25%を占めている。ベルギーやフランスへの輸出も伸びているが、イギリスへの輸出は陰りを見せている。CBSによれば、近い将来の英国のEU離脱によるポンドの低下が要因となっているようだ。
オランダの農業は最新技術を取り入れ生産性は非常に高い。さらに、近年では二酸化炭素の発生を抑え、殺虫剤や化学肥料の使用も減らすなど環境保護も配慮している。

CBS(英語)