オランダ、半数以上の女性がセクハラを経験

世界的に性的な被害を受けたことを告発する(#MeToo)という動きが広まっているが、オランダの女性の半数以上(53%)そして男性の19%が何らかの形で性的な嫌がらせを受けたことがあるという調査結果が発表された。調査はは2017年11月にリサーチ会社ルトゥガースが行ったもので結果は本日月曜日に公開された。報告書によれば性的な行為を強要(強姦)されたことがある被害者は女性の22%、男性の6%となっている。このうち半数が肉体的、精神的そして性的な後遺症に悩んでいる。調査は17,000人を対象に行われた。

「#MeToo」は、セクハラや性暴力被害を受けた女性が、泣き寝入りせず声を上げようという米国発のムーブメント。今年10月、ハリウッドの著名プロデューサーによるセクハラが明るみに出たことがきかっけで、女優のアリッサ・ミラノさんがセクハラ被害者に対して「Me Too(私も)」と声を上げよう--とTwitterで呼びかけて始まったもので、現在では世界中でこの動きが広まっている。調査を行ったルトゥガースの代表は、「今回の調査結果は、セクハラが横行していることを表すもの。「MeToo(私もセクハラの被害者0」ムーブメントは、少しずつでもセクハラにブレーキをかけるものになるだろうと、同代表はコメントしている。セクハラをなくすには学校での教育も重要だ。今のところ学校で行われているのは、性病を防いだり妊娠しないためにはどうしたらいいかといった技術的なものが中心となっているが、セクハラといった社会的な側面からも子どもたちに教えるべきだと、ルトゥガース研究所。

Rutgersの報告書