オランダ、近視の子供増加。失明の可能性も
「タブレットやスマートフォンを四六時中見ているせいで、子供の近視が増加しており、時には失明する子供も出ている」とロッテルダム・エラスムスメディカルセンターの眼科医で教授のキャロライン・クラーフェル氏は、全国紙NRCのインタビューで警鐘を鳴らした。両親は、子供がなるべくスクリーンを見ないよう、外で遊ぶよう指導してほしいと延べている。
同教授によれば、子供の近視は失明に至る可能性が高いという。近視の子供の多くが、大人になってから近視に気づき眼科へかけこむが、これも問題だとクラーフェル氏。日本のような視力検査はオランダの学校では行っていない。眼科基金(Ooogfonds)によれば、20歳以上の人の半数が近視で、この数は増える一方だという。
ともかく子供を一日最低2時間は外で遊ばせること、これが大事だとクラーフェル教授は提言している。屋外の照度は15,000ルクス。これに対し屋内はせいぜい500ルクスだ。太陽光を浴びることでドーパミンの分泌が高まり「眼球が細長くなり目に入る光の焦点が合わなくなるという近視の状態」を防ぐ効果があるという。