オランダ、風車で行う仕事がユネスコの無形文化遺産に

オランダの風車で行う仕事がユネスコの無形文化遺産に登録されることになった。韓国で開催された世界遺産委員会で決定されたもので、オランダの風車守たちも数人この会議に出席した。

風車はかつて、製粉、製材、揚水、製紙、製油などに使用されていた。木材、ペンキ、油、紙に加え、パンやマスタードの製造は、風車と風に依存していたとも言える。さらに、湖から水を汲み上げるため、また干拓地を乾いた状態に保つために風車が使用されてたことは有名だ。しかし19世紀から風車の仕事が機械にとって変われるようになり、風車守だけでなく風車を利用する仕事に関する知識も失われてきた。
    
そこで現在ではこの伝統職を守るために、風車ボランティアに対する教育が行われたり、風車の日に内部を公開するなど風車の仕事を一般に広める努力が行われている。現在、50人のプロの風車守のほか、約2000人のボランティア風車守がいる。風車の学校で毎年90人の風車守が生まれているが、まだまだこの数は足りないという。高齢化が進んでいるため、もっと若い風車守が必要だと、風車協会。それでも今回のユネスコの無形文化遺産指定は、風車守にとって最高のプレゼントとなった。