アムステルダム労働党、エアビーアンドビーなどの民泊を禁止したい意向

アムステルダム市は観光客の急激な増加でトラブルも増えているが、その一端を担うのがエア・ビー・アンド・ビーなどの民泊である。市の労働党はこれを禁止する意向を来年3月21日に予定されている市議会選のマニュフェストに入れるという。

「ここ数年、宿泊客とオーナーあるいは住民との間でトラブルが増えており、これを解決するための費用もかさんでいる。さらに、いわゆる社会的影響も見逃せない。住居を旅行者に貸し出すために、これまでの住民同士のコミュニティも消えつつあることから、早急な対策が必要だ。」と労働党代表のモーアマン氏。

部屋や家を旅行者に貸す一部の人が利益を得て、その他の住民は迷惑料だけかかっている、というのが労働党の主張だ。それにエアビーアンドビーは外国企業なので、税収はアムステルダム市には還元されない。同氏によれば、アムステルダムの家賃の上昇はこの民泊が大きな原因となっているという。家を買ってそのローンの支払の一部に充てるため、民泊を始める人は多い。
労働党が禁止を提唱しているのは、家全体を貸し出すもので、住人はそのまま居住しながら、住居の一部を貸すことについては問題ないとしている。ベルリンでは昨年から家まるごとを旅行者に貸すのが禁じられている。それに先駆けニューヨークでも同様な措置が取られている。