オランダの男女格差急激に拡大

ダボス会議で知られるスイスの「世界経済フォーラム」は2日、2017年版「男女格差報告」を発表した。これによれば、オランダでの男女の機会均等が悪化してきている。世界経済フォーラムの調査によれば、2016年には世界16位だったのが今年は32位へと転落している。

いわゆるジェンダー・ギャップといわれる男女差は、経済参加、健康状態そして政治的な影響力、そして教育を基準に調査分析するもの。

ジェンダー・ギャップ調査が開始された2006年にはオランダは世界12位だった。しかしながらそれ以降オランダは下り坂を転げ落ちている。そして今年は主要144国家の中で32位と芳しくない。カテゴリー別では、教育分野での男女差はオランダはほぼ皆無に等しく世界でもトップレベル。しかし所得の男女差で見るとオランダは82位とぐっと下がる。

この結果に対し、教育・文化・科学担当大臣であるファン・エンゲルスホーフェンは、この男女格差を縮めるべく現在対策を練っていると記者会見で答えている。「教育で男女格差がないのは素晴らしいことだが、労働市場での男女格差には早急に手を打たねばならない。所得格差はこれまでも大きかったが、政府はこれについて何の対策も打ち出してこなかった。」と同大臣。

世界主要144カ国で男女格差が少ないのは、アイスランド、ノルウェーそしてフィンランドがトップ3に位置している。そして第4位がなんとアフリカのルワンダである。日本は昨年より4位下がり、現在114位となんとも遺憾な結果となった。

世界経済フォーラム統計