アムステルダム・ダンス・フェスティバル開幕

オランダはダンスミュージックの本場。ティエスト、ハードウェル、ファン・ビューレンなど世界一のDJ大国である。18日から1週間にわたり開催されているアムステルダム・ダンス・イベント(ADE)には世界中からファンや業界関係者が押し寄せている。各国から集まったDJはアムステルダム内の160ヶ所でイベントを行う。クラブはもちろんのこと、水泳プールやニューマルクト広場、そして国立美術館の下にあるトンネルなど、あらゆる場所で行われる。

「世界中の有名なDJのマネージャーやエージェントがADEの会場にて、2018年の夏のフェスティバルに向けて契約を結んでいる。」と主催者。ADEはもともと1996年にエレクトロニック・ミュージックでDJと業界のネットワークづくりのために始まったもの。これが急激に拡大し、世界最大のエレクトロニック・ミュージック・フェスティバルに発展した。5年前の参加者数は20万人だったが、今年は37万5千人と約倍増している。

ダンス・ミュージックはオランダの輸出産業の重要な地位を占めている。ING銀行の調査では世界各国でオランダのDJが行うイベントは2010年から2014年にかけて4倍に増加している。海外でのイベントによる収益は昨年は1億3000万ユーロを超えた。しかしながら今後はそれほどの急激な伸びは期待できないという。これはオランダのDJの人気が薄れるというよりも、ダンスミュージック業界自体が飽和状態になりつつあることが原因だ。

ADE