オランダ、昆虫の輸入量EUで最も高く

中央統計局の調査によると、オランダはEUの中でも生きた昆虫の輸入量が最大であることが判明した。2017年前半の輸入量は5年前の5倍に増加している。蜂の輸入量は減少しているが他の昆虫は大幅に増加、主としてイスラエルからの輸入が多い。

輸入した昆虫は農業で天敵といわれる害虫を駆除するために使用される。オランダは世界でも有数な昆虫による天敵害虫駆除農業国として知られている。農薬の代わりに、天敵昆虫を使う農業を続け、成果を出している。そもそも天敵昆虫を使えば、農薬を散布する作業の手間が省ける。そして農薬を購入する費用も、削減することができるのだ。さらに最近では、バッタなどが人間や動物の食用としても昆虫が使用されている。

2017年前半にオランダは820万ユーロ(39万キロ)の昆虫を輸入している。オランダに次ぐ輸入国はベルギーとフランス。この3国でEUの昆虫輸入高の60%を占めている。