オランダ国籍取得の最低滞在期間5年の変更なし
オランダに在住する外国人がオランダ国籍を取得するには最低5年間合法滞在する必要がある。政府にはこれを5年から7年に延長させようという動きがあったが、上院での決議で7年への延長は中止となった。延長を提議をしていた安全司法副大臣ダイクホフ氏はこの決議に失望を隠せない。
先週上院で労働党がこの延長案に反対したが、過半数の可決には50プラス党の支持が必要となっていた。50プラス党は当初は10年の滞在案を出していたが、討論の末最終的に50プラス党もこの延長に反対票を投じることでこの議案は否決されることとなった。
5年から7年への延長案を支持するのは、自由民主党(VVD)、自由党(PVV)、キリスト教民主党(CDA)という保守の党だった。政府の最低滞在期間延長案は2013年に提案されたもので、この背景には外国人パートナーのオランダ社会への参加と融合には最低7年必要だという考えがあった。