オランダは大量破壊兵器のスーパーマーケット?!
「オランダは核兵器などの大量破壊兵器を製造したいと考えている国にとっては、ある意味スーパーマーケットだ。」とオランダ軍事情報局MIVDのディレクターであるアイヘルスハイム氏がインタビューで語った。オランダ情報機関は、オランダから大量破壊兵器製造に関連する部品や材料などを購入しようとする国を毎年かなりの件数摘発し遮断してきた。アクセスは北朝鮮、イラン、パキスタン、シリアなどからだとアイヘルスハイム氏は語ったが、どれだけの回数を遮断してきたかは明らかにしていない。
MIVDによれば、オランダの企業や研究所は、シリアや北朝鮮がオランダのノウハウを取り入れようとしていることに気がついていないことが多いという。あまり知られていないが、オランダでは核融合や化学などの分野で高い技術を持った企業が存在する。こういった直接兵器に結びつくような企業だけでなく、ボールベアリングや断熱材といった材料を生産する中小企業も、注意が必要だと警告している。大量破壊兵器のパーツを購入したいという国はたいてい直接オランダと交渉せずに他の仲介者を使う。しかしながらいくら仲介者を使ったとしても、実際の購入者を見抜くことはできると、MIVD。例えば、他の欧州市場で50万ユーロで購入できる化学製品に100万ユーロを提示するような購入者には要注意だ。また、正式な搬入先がおかしな場所だったり電話でのコンタクトができないような場合は怪しいと考えたほうがいいと語っている。