生牡蠣、オランダで人気上昇、消費量拡大

オランダ人が好きな魚介類はムール貝とニシン。しかし最近では生牡蠣(オイスター)が人気を集めている。先週木曜日はゼーラント州の牡蠣の収穫地であるイェルセケ(Yerseke)で牡蠣の解禁が行われた。牡蠣の人気は寿司で魚の生食が定着したことにも関係すると専門家。

牡蠣の人気で、街中にはオイスターバーも増えている。またレセプションなどで牡蠣が出ることも少なくない。牡蠣の食べ方はいろいろだが、最も牡蠣好きは何もつけずにそのまま食すという。それに抵抗がある人は、レモンを絞ってこしょうをかける。もちろん、グラタンにしたりフライにするのも人気。最近ではバーベキューに殻もと乗せて焼くのも人気上昇中だそう。なんと、日本風にパン粉をつけて30秒だけ揚げるというのも生牡蠣に抵抗がある人にはお勧めだと、牡蠣専門家のファンデルヘウル氏。同氏は新鮮な牡蠣の見分け方を教えている。まず蓋を開けたときに水分があふれていること、においを嗅いだ時に新鮮な海のにおいがすることが大切だそう。また牡蠣に合う飲み物だが、シャンペンやシダーやドライな白ワインが定番。しかしビールや人そしてウィスキーでも行けるらしい。

欧州で最も牡蠣を消費するのはフランス。オランダは昨今の牡蠣ブームでこれに追いつこうとしている。オランダには現在16の牡蠣養殖場があるが、そのほとんどがゼーランドのイェルセケにある。ここはオイスターを食べさせる店が連なっており、在オランダ日本人にも人気だ。オランダ産の牡蠣の60−70%はベルギ−に輸出されている。30−40%はイタリア、ドイツ、フランスに売られている。そしてその残りがオランダでの消費というから、どれだけたくさんの牡蠣がオランダで養殖されているのかがわかる。今年は約350億個のクルーズ種(岩牡蠣)と75万個の平たくて丸い牡蠣が収穫される予定。