「プラスチックごみの分別意味なし」オランダオランダ経済政策分析局(CPB)

「現在行われているプラスチックごみの分別は環境保全にほとんど寄与していない。」と水曜日に発表されたオランダ経済政策分析局(CPB)b報告書は結論づけた。現在オランダ全土で分別収集されたプラスチックごみは、リサイクルが目的で加工され別の原料にされている。しかしこの原料の質が悪いためほぼ利用されず結局焼却処理となっている。分別されたプラスチックには金属や他の物質が混じっているため、リサイクルしても質の高いものが生産されない。「分別するならもっときちんとした方法で行うしかない。それにはコストがかかるが環境への負担は減る。」とCPBは報告書で述べている。

現在行われているプラスチックごみのリサイクルが二酸化炭素排出減少にどれだけ寄与しているかを調査したところ、オランダ全体の排出量の0.15%にも満たないことが発覚した。オランダでは紙類、植物性ゴミ、そしてその他のゴミ、プラスチックなど分別収集されているが、その他のゴミに混じっているプラスチックは14%もある。このうち90%が包装用だ。現在多くの飲料にデポジットシステム(びんの値段が購買価格に上乗せされ、空き瓶を戻すとこれが戻ってくるシステム)が適用されているが、これを包装などにもっと広範囲に適用させるべきだとCPB。