スーパーで販売の鶏肉、25%が耐性菌に汚染

トラウ(Trouw)紙が報じたところによれば、オランダのスーパーマーケットで販売されている鶏肉の4分の1は耐性菌に汚染されている。

オランダのみならず世界中で、豚や鶏などの家畜に危険な感染症を防ぐため、非常に強い抗生物質コリスチンが使用されている。しかし最近この抗生物質に耐性を持つ耐性菌が発見されている。ブレダにあるアンフィア病院の医師で微生物学者であるクライトマンス氏は、新しい検査方法でこの耐性菌を発見するのに成功し、スーパーマーケットで販売される鶏肉を検査した。

放し飼いの鶏では14%がこの耐性菌に感染しており、ブロイラーに至っては30%という高い率だ。しかしクライトマンス医師によれば、人体への直接な影響はないという。「コリスチンはまだ人間には使用されていない。他の抗生物質でほぼ感染症は完治できている。」とはいうものの、抗生物質耐性菌で死亡している人も増えているのも確かだ。欧州全土では毎年約25,000人の人が耐性菌で命を落としているという。