オランダ人の労働時間、欧州で最も短く。怠け者?生産性が高い?

オランダ人は怠け者なのか、それとも生産性が高いのか? オランダ人の労働時間は欧州の中でも際立って短い。オランダ人よりも労働時間が少ないのは、統計上ではスペイン人、クロアチア人そしてイタリア人。しかしこの3国はどこもオランダより失業率が高いため、実際に働いている人だけを見ると労働時間はオランダ人よりずっと長い。

中央統計局(CBS)によれば、15歳から75歳のオランダ人1280万人のうち、65.8%が働いている。男性では10人中7人、女性では6人にあたる。この比率は欧州でも高い。男性の就労率は欧州でトップだ。

オランダ人の労働時間は平均で週に20時間。パートタイムで働く人の時間も入れているので、この数字になる。しかし、就労時間中の生産性はかなり高い。と中央統計局は分析している。

「生産性が高いことも労働時間が短いことの理由だが、高齢化も影響している。年金支給年齢からは働かない人がほとんどであるため、平均就労時間を低くしている。」
もっと長時間働きたいという人も少なからずいる。130万人の人がもっと働きたいと答えており、この中には46万人のパートタイマーが含まれている。(オランダのパートタイマーは、基本的にフルタイムで働く人と同じ条件)。 これに対し、もっと就労時間を減らしたいという人も13人にひとり(63万人)いることが調査の結果判明した。この数は経済の好況を反映しているらしく、2013年の52万人を超えている。

CBS