ロッテルダムでのコンサート、テロを恐れ中止

23日、ロッテルダムで開催予定のロックコンサートがテロ攻撃の懸念で中止された。先週テロが起きたスペインの警察による通報でオランダ警察が捜査したところ、会場付近でガスボンベを積んだワゴン車が発見されている。

ロッテルダム市長によれば、ガスボンベを積んだスペインナンバーの車の運転手は拘束され、車両も特殊部隊により検査されている。コンサートを予定していた米国のグループ「アラー・ラス」は、その名前から問題を起こすことがしばしばあったというが、今回は現実的な脅威に基づきギリギリで中止となった。しかしながら、市長は、このガスボンベを積んだ車がテロと直接関連しているかについてはまだ不明だとしている。また司法当局もスペイン警察からの警告が先週バルセロナで起きたテロ事件と関連しているとは断言できないと発表している。逮捕された運転者は逮捕時酔っ払っており、ガスボンベも家庭用のもので、テロ組織との繋がりはないという情報もある。

先週スペインのバルセロナとカンブリスで起きた車両によるテロでは15人が命を落として100人以上が負傷している。さらにテロ事件の直前にはガスボンベを満載したテロリストのアジトが爆破を起こし、イマム(イスラム教の司教)を含む2人が死亡している。スペイン警察によれば、このアジトで爆発物を製造していたテロリストはバルセロナのサグラダ・ファミリアを爆破計画していたというが、おそらくこの爆破事件で急遽車両によるテロに変更されたのではないかという。