オランダでのフィリピン救済キャンペーン、1日で24億円寄付金集まる

昨日オランダのテレビとラジオで行われたフィリピンの台風被害の救済募金キャンペーンで今朝までに1850万ユーロ(約24億円)の寄付金が集まった。番組を視聴していた人は送金や電話による寄付の申し出を行ったが、中にはヒルバーサムにあるテレビ局に小切手を持参する人もいた。キャンペーンは有名なニュースキャスターが総出で行われ、ミュージシャン、アーティストら次々に出演、電話も多くの有名人たちが対応した。
Careオランダ、ICCO, オランダ赤十字、Oxfam Novib、セーブ・チルドレン、テレデゾーム、ユニセフ、ワールド・ビジョンなどの複数の支援団体が共同で募金口座555を開設、ここに寄付金を送金できる。

支援団体をまとめる共同支援団体「Samenwerking Hulporganisaties(SHO)」によればキャンペーン中、本部には54,000本の電話、210万回のツイッターがあり、総額1850万ユーロが集まった。さらにオランダ政府も600万ユーロの援助を申し出ている。オランダのフィリピン大使館はオランダ人の寄付や励ましに対し非常に感謝していると発表した。
オランダ人の寄付好きは有名だが、これまでのキャンペーンの募金額トップは2004年に東南アジアを襲った津波で合計208,300,000ユーロ(270億円)、次が2010年のハイチ地震の111,000,000ユーロとなっている。東日本大震災時には「低開発国での災害」という定義にあてはまらなかったため、このようなキャンペーンは行われなかった。