オランダ、慈善事業への寄付13%増、25団体合計で8億2200万ユーロに

好調な景気が続く中、慈善事業への寄付額も順調に伸びている。寄付額合計は2016年度13%増加した。トップ25の慈善事業団体が受け取った寄付は、8億2200万ユーロ(約1000億円)にのぼっている。この中でもガン基金(KWF)が抜きん出ており1億1900万ユーロが集まった。このほか、王室が中心となって設立したオラニエ基金や心臓病基金などへの寄付が目立った。寄付の大半は亡くなった人の遺産(個人が設立した基金経由)だという。

寄付額の増加には、2008年の金融危機からの脱出後の好景気も貢献しているが、寄付金の用途が明確になったことも大きな誘引となっている。昨年度は、寄付金総額から人件費や広告費などを差し引いた86%が、実際に慈善活動に使用されているという結果が出ている。