オランダ人はキャンプ好き

夏になるとオランダ人はキャンプに出かける人が多い。一説によればヨーロッパで見かけるキャンパーの4人に1人はオランダ人だというが、実際にそれほど多いのだろうか。NRC紙がオランダ自動車協会(ANWB)、オランダ観光協会とユーロ統計(Eurosat)の資料から調べた結果は以下の通りだ。

ANWBによれば、毎年400万人のオランダ人がキャンプに出かける。これに対し欧州全体では1700万人のキャンプ人口がいる。これだけの数字だと約4人にひとりがオランダ人という計算になる。オランダ観光協会(NBTC)によれば、2016年には350万人のオランダ人が1回以上キャンプに出かけている。回数を考慮にいれると年間延べ520万人だ。

欧州全体で見ると、キャンプ場で過ごす日数合計は3億4500万日。このうちオランダ人は1500万日をオランダ国内のキャンプ場で、そして3千百万日を国外のキャンプ場で過ごしている。合計4700万日をキャンプ場で過ごしていることになる(Eurosat統計)。つまり4人に1人には満たないものの欧州全体のキャンプ場で過ごす人の7人に1人はオランダ人だ。

結論から言えばオランダ人がキャンプ好きなのは上記どの統計からも明白である。ただし、ヨーロッパのキャンプ場の4分の1がオランダ人に占領されているというのは大げさで、実際には7人に1人。70%のオランダ人キャンパーは国内でキャンプする。