ロッテルダムでb車内の「物乞い」禁止条例

オランダの列車や駅、そして地下鉄の中で、「子供が飢えているのでお金を恵んでください。」という紙を渡す新種の物乞いが増えている。かなり強行なやりかたで、お金を渡さないと脅されるというケースも出ている。当局によればほとんどが東欧、それもルーマニアとブルガリア出身者の「物乞い」だという。

ロッテルダムの公共交通機関では今週の月曜日から「物乞い」の乗車禁止条例が発令されている。2016年に通報されたのは33人だったが、今年の前半にはすでに157人に増えている。RET(ロッテルダムの公共交通機関)によれば、とくに地下鉄内での物乞いが目立っており、子供の写真を載せ「子供に食料を買うためにお金をください。」というオランダ語メッセージを書いた紙を乗客に配り小銭を強要している。物乞いはほとんどがグループで動いており、ときにはスリに早変わりする。ひとりが物乞いをして注意を逸している間に別の者がスリを働くという構図だ。

「物乞い」は見つかると一度目には警告のみだが、2度めには車内から追い出される。しかし、物乞いたちは懲りずにまた続けるというイタチごっこが続いていた。しかし今回の禁止条例で、捕まると3週間の乗車禁止、3度目には1日の警察勾留となる。RETはルーマニア語とブルガリア語で書いた「警告」を用意しているが、この程度の警告はプロの物乞いには通じないようだ。