ベルギー原発反対でオランダ、ドイツ、ベルギーで人間の鎖

オランダの南端リンブルグ州で、国境を接するドイツのアーケンとベルギーのティアンジュを結ぶ90キロに渡る人間の鎖デモが日曜日午後に行われた。約5万人が参加し手をつなぎアーケン、マーストリヒト、リール、そしてティアンジュを隙間なく結んだもの。デモは、ベルギーのティアンジュ(Tiange)とドゥール(Doel)原発の運行停止求めるもの。この原発2基は古く、安全性が疑われている。

ティアンジュとドゥールにある原子力発電所には1970年代の原子炉が数基ありひび割れなどが見つかっている。さらに保安体制にも問題があるとされている。国境を接するオランダやドイツでは危険を懸念し停止あるいは廃止を求めてきた。昨年12月にもオランダのインフラ環境相も安全確認調査を要求している。今回反対デモを組織した世界エネルギー情報サービス(WISE)によれば、原子炉のひび割れは炉心溶融を引き起こす可能性があり、そうなるとリンブルグ州全土に被害が及ぶと警鐘を鳴らしている。