蘭マムート社による巨大可動石棺完成、チェルノブイリの原発を覆う

1986年に最悪な原発事故を起こしたチェルノブイリの原子力発電所をすっぽりと覆う石棺が完成した。この巨大石棺を建造したのはオランダのエンジニア企業マムート社(Mammoet)。当時史上最悪と言われた原発事故が起きた原子炉は緊急にシェルターで覆われた。しかし、これが老朽化したため、新しく堅固な石棺で原子炉を覆い放射能を遮断する必要がでてきた。この設計と施行はマムート社に委託され、35000トンの石棺シェルターを建設、設置する作業が進められ、11月28日に完成、原子炉にかぶせることに成功した。

このアーチ型石棺はパリのノートルダム寺院をすっぽりと収めることができる可動型格納庫のようなもので、長さ165メートル、幅260メートル、高さ110メートルと巨大である。原発の横で建設された石棺は、5日間かけて全体を移動した。この壮観とも言える移動の様子はYoutubeで公開されている。https://www.youtube.com/watch?v=dH1bv9fAxiY

この石棺により、100年間は放射能を遮断できる。その後はまた別の解決法が必要となる。

Mammoet