オランダで難民申請のシリア人のほとんどが住居を得る

2014年から2016年の半ばにかけてオランダに入国したシリアからの難民のほぼ全員が住居を支給されている。中央統計局の調査によればこの期間に9万2千人の難民申請者がオランダに入国している。このうちシリアからの難民は4万6千人そしてエリトレアからが1万3千人となっている。難民申請者はまずCOAと呼ばれる難民センターに収容される。その後滞在許可が下りた人はオランダ各市町村が提供する住居(既存の住宅やオフィスなどを改造した住宅)に移ることができる。現在ではシリア難民申請者の94%が滞在許可を得、90%が自分の住居を得ている。

これに対しエリトレア出身者は住居の獲得が難しい。2014年には3900人のエリトレア難民がいたが、このうち住居を得た人は75%のみ。CBSによれば独身用の住宅提供が難しいため、独身者の多いエリトレア人は比較的長いこと待たねばならないという。

シリア難民はオランダで滞在許可を得たあと1年後に家族を呼び寄せている。これによりシリア人難民数は当初の倍に膨れ上がっている。滞在許可を得た難民は住居のほかに生活保護費も支給されている。まだ滞在年が短いため仕事を得た人は5%にすぎないが、このほとんどがオランダ語を習得している。難民のほとんどはオランダでの活路を探すため、言語の習得に励んでいる。