オランダ人の70%がテロを懸念

月曜日未明、ロンドンでまたテロ事件が発生し1人が亡くなり10人近くが重軽傷を負った。欧州内で相次いでテロ事件が発生しているが、オランダ国内外でのテロが起きる可能性があると考えている人は70%近いという調査結果が、月曜日中央統計局(CBS)から発表された。ほとんどの人はこれに対処すべき行動を起こしている。例えばトルコなどこれまで人気だった休暇先を取りやめて別の国へ変更するという人が多い。また、人が大勢集まる場所である空港、ショッピングセンター、大きなイベントなどでは注意を払っている。さらに、10人に4人は、大きなリュックサックを担いだ外国人(中東系)には特に気をつけると答えている。ただ、テロを恐れ公共交通機関を利用しないという人は少なく3%のみだった。

1年前ブリュッセルの空港で32人の命を奪ったテロ事件のあと同様な調査が行われた。その後、ロンドン、マンチェスター、ミュンヘンなどで相次いでテロが起きているので、人々のテロに対する恐怖心はさらに強いものとなっている。そのため次のテロを警戒する気持ちは一掃高くなっている。ただし自分が被害者になると考えている人はほとんどいない。

この調査とは別に全国紙NRCが読者に調査を行った結果では、メディアがテロに対して大げさに報道しすぎると考える人が過半数に上った。このため国民に恐怖心を煽っているという考える人が多いのも事実だ。たしかにシリアやイラクでは毎日のようにテロ事件や爆撃で多くの人が命を落としているが、これに対する報道は少ない。