オランダ、食品廃棄減り、一人あたり年間41キロに。

オランダ政府は食品の廃棄を減らすよう呼びかけているが、2010年に一人あたり48キロだったものが、昨年には41キロへと減少した。ただ41キロへと減ってはいるものの、消費者は自分では年間21キロ程度の食品を廃棄していると考えており、ふたを開ければ2倍の量を捨てている計算だ。

廃棄が最も多いのはパンと乳製品。さらに飲料も年間ひとりあたり57リットルも捨てている。ただし41キロのうち、消費者が捨てているのは30%、残りは農業、飲食店、企業、食品工場によるものだ。

経済省のファン・ダム次官によれば、食品廃棄は減ってはいるものの、まだ満足の行くレベルには達していない。「政府、企業そして消費者が協力して食品廃棄を減らす努力が必要」とコメントしている。同氏は以前から、長期保存が可能な食品から「消費期限」をなくすべきだと提唱している。調査によれば、米、パスタ、コーヒーなどの食品から「消費期限」の表示をなくせば、廃棄量は12%減るという。

アムステルダム、ハーグ、ユトレヒトには、過剰生産で廃棄処分になりそうな食材を使ったレストランIn-Stockが人気を呼んでおり、消費者の意識も高まっている。

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