オランダ少子化が進むが人口は増加

オランダでも日本や他の先進国と同様少子化が進んでいる。2017年第一四半期には亡くなる人の数が生まれる子供の数を上回った。それにもかかわらず同時期の人口は19,000人増加している。これには移民の増加が寄与している。

移民増加数はオランダに居住を始める人の数から去る人の数を差し引いたもの。今年の第一四半期には54,000人が移民として入国したが、外国に移住する人は33,000人いた。オランダへの移民はシリアがトップで、これにポーランドが続く。

出生率は下がる一方で2016年には平均1.66人。10年前には1.77人だった。とくに20代の女性の出生率が激減している。若年失業率の高さや住居の購入の難しさなどが要因だと分析されている。

欧州全体でも、人口の自然増加(出生マイナス死亡数)は減る一方。ドイツはその最たるもので、出生率は下がる一方(1.5人)で高齢者が増加している。これに対し人口の自然増加が高いのは、フランス、イギリスである。(調査:オランダ中央統計局 CBS)

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