EU指令「父親の産休10日」オランダは2日と欧州で最短。

「父親も出産後は10日の産休を取る権利を与えねばならない」。25日欧州委員会が提出した法案である。オランダでは父親の産休は2日のみで、この法案が通れば欧州各国そしてオランダもこれに準じることになる。この法案は男女の職場での平等を進めることが目的で作成されたもの。欧州では若い母親は若い男性に比べ職場での活躍が限られているだけでなく、賃金も低い。この格差原因のひとつとして、子供の世話が女性にのみにのしかかっていることが挙げられる。
父親にも産休を与えることで、生まれたばかりの子供の世話や家事を補助することが可能になる。欧州委員会はさらに最低4ヶ月間の有給育児休暇も提案している。ただし給与は最低賃金だとしている。しかし、これは大企業で働く人には可能かもしれないが、自営業や管理職にはむずかしい。

オランダは現在2日間の父親産休が法定化されているが、欧州諸国では大きく違う。2016年のOECDの統計によれば、
ベルギーでは19.3週間。ドイツ8.67週間。フィンランド9週間。オランダ0.4週間。ポルトガル22.29週間。イギリス2週間。スエーデン14.29週間が法律で認められている父親の産休。この中ではオランダが最も短い。