2002年に盗まれたゴッホの絵画2点、オランダに戻る
2002年にアムステルダムのゴッホ美術館から盗まれたゴッホの絵画2点が21日美術館に戻され、22日から一般公開される。美術館に戻ってきた昨品は、スヘフェーニンゲンの海の眺め」(1882年)と「ヌエネンの教会から出る人々」(1884~85年)。額縁が外されており、一部に損傷がみられるものの、保存状態は概ね良好という。長い間行方がわからなかったが、昨年の9月にイタリアのナポリでマフィアの組織リーダーの自宅で発見された。
ゴッホ美術館に侵入し絵を盗んだ犯人2人は逮捕され服役したが、そのときに絵はすでに売られており行方不明となっていた。犯人のオクターフェ・ドゥルハムはすでに刑期を終え、ドキュメンタリー昨品制作に協力したりテレビのトークショーに出演し盗難の様子を語っている。本当は「ひまわり」や「じゃがいもを食う人々」といった有名昨品を盗みたかったのだが、大きすぎるし敷居が高すぎるという理由で、急遽変更したという。また美術館の外壁を登り中に侵入するのは簡単で、今現在でも警備の状態は不十分だとインタビューで語っている。
この2点は5月14日まで一般公開され、その後修復作業に入る。