オランダの刑務所内で多数携帯電話が見つかる
オランダの刑務所で監視の目をくぐり携帯電話などを外部から入手している収監者が増えている。オランダ南部のシッタートにある刑務所で14台の携帯電話が見つかり、現在ルートなどを調査中であると、安全司法省が発表した。携帯電話が見つかったのは2月8日。模倣囚人が外部から入手したと見られており、この電話で外部との通話が簡単に行われていた。
テレグラーフ紙が調査したところによれば、刑務所内に携帯電話だけでなく、ドラッグなども入手しているという。携帯電話はネット機能がついたスマートフォーンも含まれており、通話のみならずネットで外部と接触できる。ときには収監者が刑務所の内部を撮影した動画がネットに流れたこともある。禁制品が刑務所内に入るルートは外来者を通じてだが、稀に看守が仲介している場合もあるという。壁の外から投げ込むというケースも少なくない。禁制品が見つかったのはシッタートだけでなく国内にある複数の刑務所。
禁制品の刑務所流入の増加は看守不足が原因だ、看守のひとりがインタビューで述べている。看守は通常の任務で手一杯で、個室内の持ち物検査やドラッグ摂取を調べる尿検査などは後回しにする場合が多い。しかし安全司法省は、看守の数は十分であるとこれを否定している。