英蘭日用品・食品大手「ユニリーバ」、米食品大手「クラフト」からの買収提案を拒否

米食品大手のクラフト・ハインツは17日、食品・日用品大手の英蘭ユニリーバに買収を提案したと発表した。ユニリーバは食品、洗剤、ヘアケア、トイレタリーなどの家庭用品を製造・販売する、世界有数の一般消費財メーカーであり、オランダとイギリスに本拠を置く多国籍企業。所有するブランドは食品ではクノール、リプトン、ベン&ジェリーズなど、日用品ではラックス、ダブ、ジフやドメストなど多数。ユニリーバは提示した買収額は1430億ドル(約16兆1600億円)。一方、米国のクラフト・ハインツは3人のブラジル人富豪とウォーレン・バフェットが49%を所有する巨大食品企業。もしこの買収が実現すると史上最大のM&Aとなる。

ユニリーバ側の発表によると、クラフトは一株当たり50ドルの現金での買い取りと株式交換を組み合わせ、16日の終値に18%を上乗せして買収することを提案。ユニリーバ側はこの提案では同社の価値を下げるだけとし、提案を退けている。

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