旅行者増加でオランダのホテル料金さらに上昇

オランダでの宿泊費は上昇の一途である。ABNAmro銀行経済部の調査によれば2016年は一昨年と比較し8%も上昇している。過去20年ホテル価格は上昇し続けているが、昨年の上昇率はこれまでにないレベル。一部屋一泊の全国平均は104ユーロ。3星ホテルで88ユーロ、5星で208ユーロだが、地域によっても大きな差がある。アムステルダムの料金は上記をはるかに超える。

宿泊費上昇の背景には旅行者の増加がある。2012年には2千100万人がオランダで宿泊したが、2016年には25%も増加して2千600万人。とくにアムステルダムへの旅行者が激増しているが、ロッテルダムも最近じわじわと人気の訪問地となり宿泊者も増加している。

好調な経済を反映し今年も旅行者は増加すると見られており、ホテル業界の売上も3%伸びる見込みだ。過去7年の売上も30%増加している。ただ宿泊施設はそれほど増えていないため部屋不足状態が続いている。新しいホテルの建設計画も多く、大規模なホテルチェーンが参入している。さらにブームに目をつけたドイツ、中東からの投資が目立つ。