オランダの有機野菜、オーガニックな肉、乳製品の生産大幅に増加
オランダの有機農業セクターはこの5年間で大幅に伸びている。農産物の有機栽培だけでなく、畜産物でもオーガニック製品の生産に力をいれている。とくに鶏そして乳牛はオーガニックな手法での生産が増えている。
有機農業を行っている栽培地は2011年から2016年の間に10%増加。有機農業企業は2%増えている。このうちほとんどが野外農業で、温室栽培はまだ少ない。
オーガニックの養鶏、畜産業の中でも養鶏生産は劇的に増え、65%増。狭い養鶏場に押し込み鶏が動けないような悲惨な状態で育てるいわゆるブロイラー生産を止め、放し飼いで抗生物質などの薬品を与えないオーガニックの養鶏を行う企業も24%増えている。この劇的な増加は、抗生物質とホルモンで太らせたブロイラーチキンをボイコットするという運動の成果であろう。
さらにオーガニックな畜産そして乳製品も54%増加している。とくに乳牛とヤギの増加が目立つ。また豚肉も「ECO」あるいは「Bio+」マークのものが増えている。オランダでは農産物に農薬を使わず、畜産物に抗生物質やホルモンを与えず動物に優しい環境で生産された生産物に「Ecoや「Bio+」マークがついている。以前はオーガニック専門の店舗などでしか購入できなかったが、最近では普通のスーパーでも主要食品には必ずオーガニック製品が並んでおり、価格も通常製品との差はそれほど大きくない。