オランダ、虐待を受けた男性用の駆け込み寺増える

オランダには虐待を受けた男性のためのシェルターがいくつかあるが、どこも満杯状態。このために今月から2ヶ所で新しいシェルターがオープンする。男性用のシェルターを運営するヘンドリクス氏によれば、暴力から逃れるための場所の需要は高いという。昔は虐待を受けている男性が助けを求めるというのはタブー視されていたが、最近では勇気を持ちシェルターに行く人が多い。もちろん、この数は(男性から)虐待を受けシェルターに飛び込む女性の数と比較すればはるかに少ないが、数は増えている。

虐待される男性は身の安全が脅かされるだけでなく自尊心も失うため、なかなか自分からシェルターに逃げ込めないことが多い。自尊心の喪失がトラウマになっている人も少なくない。虐待はパートナーや家族から肉体的、心理的暴力を受けるものから、人身売買の被害者までも含む。シェルター運営者は、男性もこのタブーから自分を解放してほしいと述べている。

家庭内暴力シェルター